生部郷(読み)みぶごう

日本歴史地名大系 「生部郷」の解説

生部郷
みぶごう

和名抄」所載の郷。生部は壬生部と同義であるとし、ミブとよむ。大宝二年(七〇二)の御野国加毛郡半布里戸籍(正倉院文書)には、生部津野麻呂の戸口、そのほかの生部姓のものがみえ、大化前代壬生部が当郷に設定されたことにちなむとされる(岐阜県史)。比定地は諸説あるが、未詳である。「濃飛両国通史」「美濃国加茂郡誌」は現川辺かわべ比久見ひくみを中心とする飛騨川左岸部の上米田かみよねだ地区、「大日本地名辞書」は現美濃加茂市蜂屋はちや地区、「日本地理志料」は現恵那市河合かわい中野方なかのほう飯地いいじなどとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android