普及版 字通 「甦(漢字)」の読み・字形・画数・意味
16画
(異体字)甦
12画
[字訓] よみがえる
[説文解字]
[字形] 会意
魚+禾(か)。〔説文〕七上に「禾を把取するなり」とあり、散乱したものをかき集める意とする。〔広雅、釈詁一〕に「取るなり」、また「滿つるなり」とあり、また〔広雅、釈言〕に「(寤)(さ)むるなり」とあるのは生の意である。字はまた甦に作り、更生に従う。後の造字と考えられる。金文に魚の頭の部分に小さく木を加える形のものがあり、国族の名に用いる。のちのにあたり、の初文とみてよい。木はおそらく桂(けいじん)の類で、魚を一時生させうるものであろう。
[訓義]
1. よみがえる、いきる、いきかえる。
2. かきあつめる、あつめてとる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕・甦 ヨミガヘル 〔字鏡集〕 ヨミガヘル・ヨコタハル
[声系]
〔説文〕に声としてを収める。は桂、紫(しそ)の類。おそらく生の義と関係あるものであろう。
[語系]
・・甦saは同声。甦は・の異文。梁の武帝〔浄業の賦の序〕に「生甦息す」とみえる。
[熟語]
活▶・舒▶・息▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報