更生(読み)コウセイ

デジタル大辞泉 「更生」の意味・読み・例文・類語

こう‐せい〔カウ‐〕【更生】

[名](スル)
生き返ること。よみがえること。蘇生そせい。「荒れ果てた休耕田更生させる」
精神的、社会的に、また物質的に立ち直ること。好ましくない生活態度が改まること。「自力更生する」
「彼女の為めに適所を供さば、単に心身の―を僥倖し得るのみならず」〈有島星座
不用品に手を加えてもう一度使えるようにすること。「廃品更生」「更生紙」
[補説]「甦生」とも書くが、「こうせい」は「そせい(甦生)」の慣用読み
[類語]蘇る蘇生復活再生起死回生生き返る回復回天再興中興復興復旧復元還元復調復帰カムバックリバイバル再起返り咲く息を吹き返す

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精選版 日本国語大辞典 「更生」の意味・読み・例文・類語

こう‐せいカウ‥【更生・甦生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いきかえること。よみがえること。蘇生。
    1. [初出の実例]「更生恩 カウセイのをん 世俗云命主義」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. [その他の文献]〔荘子‐達生〕
  3. 精神的、物質的、社会的にたちなおること。生活の態度がたちなおること。また、もとの状態に戻ること。
    1. [初出の実例]「彼女のために適所を供さば、単に心身の更生を僥倖し得るのみならず」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)
  4. キリスト教で、罪と滅びとのなかにある人間が、神の恵みによって、霊的に新しくなること。再生。新生。
    1. [初出の実例]「君等のやうに降誕も奇蹟も甦生(カウセイ)も、何の苦も無く信じ得る人は幸福だよ」(出典:茗荷畠(1907)〈真山青果〉三)
  5. 不用品に手を加えて再び使用できるようにすること。
    1. [初出の実例]「結婚指輪が、〈略〉義歯として甦生(カウセイ)しつつあるといふお便りは」(出典:『あひびき』から(1948)〈永井龍男〉)

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普及版 字通 「更生」の読み・字形・画数・意味

【更生】こう(かう)せい

再生する。〔史記、主父偃伝〕元元黎民(れいみん)(人民)、戰國よりれ、天子にふを得て、人人自ら以爲(おも)へらく、(あらた)め生きたりと。

字通「更」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「更生」の解説

更生

1927年公開の日本映画監督田坂具隆原作:南百合子、脚色:芦田勝、撮影伊佐山三郎出演谷幹一、相田澄子、荒川良平、佐久間妙子ほか。

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