日本歴史地名大系 「田次郎丸館跡」の解説 田次郎丸館跡たじろうまるやかたあと 熊本県:荒尾市原万田村田次郎丸館跡[現在地名]荒尾市原万田 浦田袴(はかま)岳の北西麓、長者屋敷(ちようじややしき)とよばれる小高地にある。跡地には二重の周濠が残り、薬師堂が建つ。周辺に十数基の古塔および多数の五輪塔残欠がある。田次郎丸の名は、野原八幡宮祭事簿(野原八幡宮文書)永享九年(一四三七)の項の「国方の大行事万田の田次郎丸」を初見として寛永一九年(一六四二)まで、田二郎丸、太次郎丸と一七筆がみえ、中世には小代氏の配下にあって原万田(はらまんだ)・万田一帯の有力な名主層であったと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by