田沢疏水(読み)たざわそすい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「田沢疏水」の意味・わかりやすい解説

田沢疏水
たざわそすい

秋田県横手盆地北東部を形成する複合扇状地を潤す農業用水路。幹線水路延長約 30km。文政年間(1818~29)に佐竹藩によって約 25kmの御堰(おぜき)と称する水路が開削されたが,1938年食糧増産の目的で田沢疏水開削工事を開始,第2次世界大戦後完成した。白岩広久内から雄物川支流の玉川の水を引いて,扇状地の等高線に沿って南流させ,流域の水田灌漑に利用している。

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