田良木村(読み)たらぎむら

日本歴史地名大系 「田良木村」の解説

田良木村
たらぎむら

[現在地名]野津町福良木ふくらぎ 田良木

福青田ふくせだ村の南、北流する名塚なづか川流域にある。応安七年(一三七四)一〇月二三日造立の備後尾びごおの宝塔銘に「多良岐六郎太郎入道」の名がみえる。天正七年(一五七九)六月二〇日には「野津院之内多良木」の三貫五〇〇分が大友氏によって堀上総入道(鑑栄)の譲りに任せてその子に安堵された(「大友義統安堵状写」堀文書)。なお藤原姓臼杵氏系図(同文書)によれば、戦国末期臼杵作兵衛某は野津院田良木邑に住したとある。慶長二年(一五九七)の野津院検地帳写(渡辺家文書)には田良木村が福清田村など四ヵ村と一括された一冊が含まれ、村位は上。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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