野津町（読み）のつまち

日本歴史地名大系

野津町
のつまち

• 大分県：大野郡
• 野津町

面積：一三九・一九平方キロ

郡東端に位置し、北は大分市、北東は臼杵（うすき）市、東は南海部郡弥井（やよい）町、南は同郡本匠（ほんじよう）村、西は犬飼（いぬかい）町・三重（みえ）町に接する。ほぼ中央部を野津川が垣河内（かきがわち）川・王子（おうじ）川・都松（みやこまつ）川などの支流を合せながら南から北へ、さらに北西へ向きを変えて流れる。西端を三重川が北流し、東端を臼杵川がほぼ北西流する。南端には東から冠（かむり）岳（六一七・五メートル）・楯（たて）ヶ城（じよう）山（六〇九・五メートル）・石峠（いしとうげ）山（六二一・九メートル）の標高六〇〇メートル級の山が連なり、北端には東から武（たけ）山（三一七メートル）・烏（からす）岳（三三〇・一メートル）がある。北西部から南東部にかけて走る国道一〇号と、北東部から南西部にかけて走る国道五〇二号が幹線道路で、五〇二号はJR臼三バス路線となっている。町域は、ニガキの台（だい）（五六五・三メートル）・冠山・楯ヶ城山の山麓に広がる南東部の野津川・垣河内川に沿う川登（かわのぼり）地区、北西流する二本の三重川支流、吉田（よしだ）川・鼓石（つづみいし）川の流域一帯を占める南西部の南野津地区、烏岳と大峠（おおとうげ）山を結ぶ山地帯および野津川下流域の沖積地を含む北西部の戸上（とのうえ）地区、臼杵川支流名塚（なづか）川と王子川流域一帯を占める北東部の田野（たの）地区、町域中央部やや北寄りの野津地区に分けられる。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」