田辺史(読み)たなべのふびと

朝日日本歴史人物事典 「田辺史」の解説

田辺史

生年生没年不詳
8世紀前半の下級官人。渡来系の田辺氏出身者であるが,名は不詳。天平3年7月17日(731.8.23),書生として唐代の薬物書『新修本草』巻15の書写に従事したことがその奥書にみえる。書生は中務省図書寮や式部省に所属し,写本などの作成に当たる職。

(東野治之)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田辺史」の解説

田辺史 たなべのふひと

?-? 奈良時代官吏
渡来系氏族の出身。史の姓(かばね)から文筆職務としていたことがわかるが,名は不詳。天平(てんぴょう)3年(731)書生(しょしょう)として,唐(中国)の薬学書「新修本草」を書写している。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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