申し下ろす(読み)もうしおろす

精選版 日本国語大辞典 「申し下ろす」の意味・読み・例文・類語

もうし‐おろ・すまうし‥【申下・申降】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 神仏の霊をお招きして迎える。勧請する。
    1. [初出の実例]「もし偽り申て、候はば只今申おろす神罰、みゃう罰を、正存が四十四の継目八十三のわうわうことに罷蒙り候ひて」(出典:幸若・ほり川(室町末‐近世初))
  3. お願いして取り下げる。願い下げる。
    1. [初出の実例]「代官所の首尾も別条ないか。其段も此方より申おろせば相済(すみ)ます」(出典浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)下)
  4. お願いして引きさがらせる。お願いして受ける。頂戴する。
    1. [初出の実例]「ちちかねいゑどのは、ありわかを、ひがしやまより申をろし、くらゐをさづけて、とらせたふは候へども」(出典:説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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