男沢村(読み)おとこざわむら

日本歴史地名大系 「男沢村」の解説

男沢村
おとこざわむら

[現在地名]花泉町老松おいまつ

涌津わくつ村の東、金流きんりゆう川左岸に位置する。嘉暦三年(一三二八)六月一五日の法眼行盛去渡状(中尊寺文書)に「てこ四郎かあとのたやしき 代二貫文」とみえ、「おとこさわ」で要する費用が定まってから支配するようにとの注記がある。戦国期男沢城には葛西家臣及川主計正頼がいたが、葛西氏とともに没落した(葛西真記録)。慶長六年(一六〇一)「おとこ沢」の五四貫六七一文は留守政景に与えられている(「留守政景知行目録写」留守文書)。寛永一八年(一六四一)の男沢村検地帳(県立図書館蔵)によれば田方三〇町四反余・代三八貫六七八文、畑方二七町四反余・代九貫二九三文、名請人数三四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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