日本歴史地名大系 「花泉町」の解説 花泉町はないずみまち 岩手県:西磐井郡花泉町面積:一三一・〇五平方キロ県の最南端に位置し、北は一関市、東は北上川を挟んで東磐井郡川崎(かわさき)村・藤沢(ふじさわ)町・宮城県登米(とめ)郡東和(とうわ)町、南は同石越(いしこし)町・中田(なかだ)町、西は同県栗原(くりはら)郡若柳(わかやなぎ)町・金成(かんなり)町。有馬(ありま)川などを合せた金流(きんりゆう)川が蛇行しながら南東流し、東永井(ひがしながい)で北上川に合流する。主交通路は国道三四二号(旧石巻街道)とJR東北本線で、JRの油島(ゆしま)・花泉・清水原(しみずはら)の三駅がある。町の北東部と西部は丘陵地で、有馬川・金流川流域と南部に耕地が広がる。平安時代には現町域の一部が摂関家領庄園高鞍(たかくら)庄に含まれ、葛西氏領となった鎌倉時代以後は磐井郡を三区分した流(ながれ)に属した。天正一九年(一五九一)伊達政宗(仙台藩)領となり、留守政景などの知行地となったが、万治三年(一六六〇)から寛文一一年(一六七一)までは一関藩伊達宗勝領、宗勝が寛文事件で改易となると仙台藩直轄領となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by