町廃寺跡(読み)まちはいじあと

日本歴史地名大系 「町廃寺跡」の解説

町廃寺跡
まちはいじあと

[現在地名]府中市元町

金龍きんりゆう寺の前面一帯を寺跡と伝える白鳳期の廃寺跡で、伝吉田よしだ寺跡として県指定史跡。明治年間(一八六八―一九一二)に古瓦(軒丸瓦・軒平瓦)礎石出土、金龍寺に保管される。昭和一七年(一九四二)に一部の発掘が試みられ、同四三年にも発掘調査が行われたが、十分な成果は得られなかった。遺物包含層は焼土で、火災で焼失したことは確認された。軒平瓦・軒丸瓦は栗柄くりがら廃寺跡出土のものと同形である(「伝吉田寺跡発掘調査概報」広島県教育委員会・一九六八年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android