畑市村
はたいちむら
[現在地名]篠山市畑市
宮ノ前村の南に位置し、南に弥十郎ヶ岳がある。西部の曹洞宗西光寺はもと小野新村の茶屋峠にあったという。本尊の木造薬師如来坐像(県指定文化財)は平安期作とされ、同時期という木造の多聞天立像・持国天立像・増長天立像(以上、国指定重要文化財)、木造の広目天立像などとともに曾地中の四十九院の南方にあった石窟寺跡に移したあと当地に安置したと伝える。東部に馬場寺跡・川島寺跡がある。古くは地内に市場が置かれ、戎神社が祀られる。南部の弥十郎ヶ岳の西尾根に波々伯部平内の居城跡と伝える平内丸がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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