畑苗代(読み)はたなわしろ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「畑苗代」の意味・わかりやすい解説

畑苗代
はたなわしろ

陸苗代ともいう。灌水しないのを特徴とする。畑地に設けるものと,水田を乾田化して設けるものとがある。 (1) 灌水の手数がいらない,(2) 浮苗が生じない,(3) 移植後の活着が早く発育が旺盛で,多収量が期待できる,などの利点があるが,反面,(1) 鳥害鼠害などが多い,(2) 苗の抜取りが困難で手数がかかる,などの欠点がある。

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世界大百科事典(旧版)内の畑苗代の言及

【苗代】より

…しかし1970年から79年にかけての10年間に,機械移植栽培法が急速に普及し,育苗はプラスチック製の箱や枠を用いた共同育苗の施設などで行われることが多くなったので,苗代の役割は低下してきている。
[種類]
 苗代の様式は,水田苗代と畑苗代に大別される。水田苗代には普通水苗代,通し苗代,折衷苗代,簡易折衷苗代,保温折衷苗代などがあり,畑苗代には,普通畑苗代,温床苗代,冷床苗代,ビニル保温苗代などがある。…

※「畑苗代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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