畑野浦(読み)はたのうら

日本歴史地名大系 「畑野浦」の解説

畑野浦
はたのうら

[現在地名]蒲江町畑野浦

現蒲江町の北部、入津にゆうづ湾の湾奥北部に位置する。畑浦・畑之浦とも記す。入津湾にある楠本くすもと浦・竹野浦河内たけのうらごうち西野にしの浦と合せて惣名を入津浦と称した(享和三年「郷村仮名付帳」佐伯藩政史料)。慶長六年(一六〇一)の竹野浦組差出帳(同史料)に「畑浦」とみえ、高三六石余、名請人として左衛門四郎がみえる。正保郷帳では入津郷に属し、田高二八石余・畑高二五石余。元禄一一年(一六九八)佐伯領郷帳(臼杵藩政史料)によれば、下浦しもうら村の内で無高。旧高旧領取調帳では高二五一石余。前掲郷村仮名付帳によると下浦村の枝郷で、地内に大浜おおはま小浦浜おうらはま鍛冶屋敷かじやしき田中たなか西河内にしがわち中津留ながづる松郷まつごう福網代ふくあじろ釜野かまの尾浦おうらがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android