異常ゼーマン効果(その他表記)abnormal Zeeman effect

法則の辞典 「異常ゼーマン効果」の解説

異常ゼーマン効果【abnormal Zeeman effect】

原子磁気モーメントを有するときに,外部磁界の作用によって磁気的なエネルギー準位変化が生じるが,その結果として生じるスペクトル線分裂をいう.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の異常ゼーマン効果の言及

【ゼーマン効果】より

… しかし,多くの場合,発光線の分裂はもっと複雑である。この現象は伝統的に異常ゼーマン効果と呼ばれていて,1925年,G.E.ウーレンベックとS.A.ハウトスミットがスピンを導入するまでは,微細構造の存在と並んで原子スペクトルのなぞとされてきた。ナトリウムのD線も実はこの一例である。…

※「異常ゼーマン効果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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