最新 地学事典 「異時性」の解説
いじせい
異時性
heterochrony
生物の個体発生過程での形質の出現時期が,祖先種より早期化(前転移)する場合と遅滞する場合(後転移)がある。さらに成長の終了が早い場合(幼生成熟プロジェネシス)と遅い場合(過形成ハイパモルフォーシス)があり,これら器官形成の加速と減速から,子孫種が幼形化,あるいは過形成をすることから種が変化するとみる。異時性の概念はE.Haeckel(1875)が提唱し,これを体系的にまとめたのはG.R.de.Beer(1940)で,その後S.J.Gould(1977)が『個体発生と系統発生』で再評価した。
執筆者:小寺 春人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

