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過形成 かけいせいhyperplasia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

過形成
かけいせい
hyperplasia

増生,増殖ともいう。ある組織の構成成分の数が増加し,組織や臓器全体の容積が増加すること。機能の増加,損傷に対する修復とか防御的機転で,組織は増殖する。神経細胞,心筋,骨格筋などは,分裂終了細胞なので増殖しないが,結合組織などは増殖しやすい。炎症の際には,結合組織がすみやかに増殖して肉芽組織をつくり,瘢痕となって治癒する。これは過形成に属する変化である。肝臓を部分切除した際にも,残存の肝細胞がすみやかに分裂増殖して過形成を起す。これらは,生体のホメオスタシスを保つために,分裂可能の細胞群がとる反応であるが,創傷治癒の際のケロイドのように,ホメオスタシスの域をこえて,過剰の増殖を示すこともある。さらには過形成から腫瘍性増殖に移行することもある。

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栄養・生化学辞典の解説

過形成

 増殖,増成肥厚ともいう.組織の単位容積あたりの細胞数の絶対的な増加.

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世界大百科事典 第2版の解説

かけいせい【過形成 hyperplasia】

組織を構成する細胞のうち,特定の細胞が種々の刺激をうけて細胞分裂をおこし,細胞数が過剰にふえるために組織や器官が大きくなること。増生ともいう。細胞増殖によるといっても,一方的に増殖をつづける腫瘍とは違って増殖には限界があり,また刺激がなくなれば組織の大きさは元にもどる可逆的反応である。過形成の原因には,作業負荷,ホルモン作用,機械的刺激などがある。また再生時の一過性のものもある。過形成を示す組織では,ほとんどすべて機能の増大を伴う。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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