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系統発生 けいとうはっせいphylogenesis; phylogeny

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

系統発生
けいとうはっせい
phylogenesis; phylogeny

個体発生に対する語で,ドイツの生物学者 E.ヘッケルが提唱した。生物の種族が現れてから絶滅するまでの形態変化をさす。換言すれば種族の進化の歴史ということになる。ヘッケルは「個体発生は系統発生を繰返す」という表現で両者の関係を端的に表わしたが,これは簡略にすぎる表現であるため,いろいろな批判を受けて一時は否定された。今日では個体発生と系統発生の関係を表わす一形式として,他の形式とともに認められている。

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デジタル大辞泉の解説

けいとう‐はっせい【系統発生】

生物の種が進化してきた過程。ドイツの動物学者ヘッケルの造語で、個体発生における変化は系統発生を繰り返したものであると主張した。→個体発生

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百科事典マイペディアの解説

系統発生【けいとうはっせい】

それぞれの生物が過去から現在まで経てきた進化の過程。1866年ヘッケル生物発生原則の中で個体発生に対して提唱した語。
→関連項目発生

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世界大百科事典 第2版の解説

けいとうはっせい【系統発生 phylogeny】

ある生物種族が進化とともに形態を変え,家系のような一つの発展系統をつくりだすこと。ドイツの生物学者E.ヘッケルが著書《有機体の一般形態学》(1866)の中で〈個体発生Ontogenese〉と対をなすものとして作ったことば(もともとはドイツ語でPhylogenie)。 個体発生とは異なって系統発生は実際に目で確かめられるものではない。断片的な化石の資料に基づいて古生物学的にこれを推定するのが比較的直接の方法であるが,それが成功する場合(ウマ類の系統)はまれにしかない。

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大辞林 第三版の解説

けいとうはっせい【系統発生】

ある生物群が成立から絶滅まで経てきた進化の変化過程。ドイツのヘッケルが提唱。 → 個体発生

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

系統発生
けいとうはっせい

ある生物の種類が過去から現在まで(絶滅した種類では絶滅まで)にたどった進化的変化の過程をいう。「個体発生」とともにドイツの動物学者ヘッケルが提唱した概念で、彼は「個体発生は系統発生を繰り返す」という反覆説を唱えた。この考えはのちに批判されたが、両者の関係については現在なお未知の部分が多い。系統発生の研究(系統学)は比較解剖学、比較発生学、古生物学が中心であり、アンモナイトやウマ科、ゾウ科などいくつかの種類ではかなり詳細にその変化のあとを追うことができる。また最近では比較生化学的研究によって、タンパク質中のアミノ酸配列の差異から類縁の程度を調べたり、デオキシリボ核酸(DNA)の塩基配列の変異から2種類の生物の分岐時代が推定可能になるなど、系統発生についても新たな分野が開けつつある。[八杉貞雄]

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世界大百科事典内の系統発生の言及

【生物発生原則】より

…反復説recapitulation theoryともいう。ドイツの動物学者E.ヘッケルが,著書《有機体の一般形態学》(1866)の中で主張した〈個体発生は系統発生の短いくり返しである〉という学説のこと。C.ダーウィンが主著《種の起原》(1859)で〈自然淘汰説〉とよばれる生物進化の理論を提唱したのち,ヘッケルはこの説に全面的に賛同し,それにのっとってすべての生物の形態とその成立ちを,自称〈一元論〉的に説明するものとして《一般形態学》を書いた。…

※「系統発生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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