疼痛外来(読み)とうつうがいらい(英語表記)pain clinic

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「疼痛外来」の意味・わかりやすい解説

疼痛外来
とうつうがいらい
pain clinic

ペインクリニック。主として慢性で頑固な各種疼痛,自律神経疾患などに対して,神経ブロックを行なって治療する診療部門をいう。神経ブロックには,三叉神経ブロック,腕神経叢ブロック,星状神経節ブロックなどがある。薬剤としては,可逆的または一時的効果のある局所麻酔薬を用いるほか,長期にわたる効果を期待して,アルコールなどの神経破壊剤を用いる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の疼痛外来の言及

【痛み】より


[ペインクリニックpain clinic]
 主として慢性の痛みを専門に治療する特殊な診療部門で,末梢神経の興奮伝導を遮断する神経ブロックが治療法の主体をなしている。疼痛外来ともよばれる。病気による痛みは一般に症状の一つであって,それを取り除いても病気の根本的な治療にならない。…

※「疼痛外来」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android