痛痒し(読み)いたしかゆし

精選版 日本国語大辞典 「痛痒し」の意味・読み・例文・類語

いたし【痛】 痒(かゆ・かい)

① (かけば痛く、かかなければかゆい意から) 二つのことが互いにさしさわりがあって、一方を立てれば他方に支障があるという状態で、どちらとも決められないことをいう。
※雑俳・柳多留‐二(1767)「佐殿もいたしかゆしのふくみ状」
② 二つのことが、両方ともさしさわりがあること。
※俳諧・口真似草(1656)「雨風はいたしかゆしや花の顔〈重明〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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