雨風(読み)アメカゼ

デジタル大辞泉 「雨風」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「雨風」の意味・読み・例文・類語

あめ‐かぜ【雨風】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 雨と風。
      1. [初出の実例]「卅日、あめかぜふかず」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月三〇日)
    2. 風が加わって雨の降ること。雨まじりの風。吹き降り。
      1. [初出の実例]「雨かぜなどいたうふり吹く日しもおとづれ給はねば」(出典:和泉式部日記(11C前))
    3. ( 上方落語「雨風」に、酒を水、餠を風に考えてしくんだとあるところから ) 酒も菓子も好むこと。また、その人。両刀づかい。江戸時代、天保頃から使われたことば。雨風胴乱
      1. [初出の実例]「酒のみが夕立にあうて、おばこへ入った。雨風(アメカゼ)ぢゃ」(出典咄本・新板一口ばなし(1839)三)
  2. [ 2 ] 在原行平中納言が愛した須磨松風、村雨姉妹を略していったもの。
    1. [初出の実例]「面白く雨風にあふ中納言」(出典:雑俳・柳多留‐三九(1807))

あま‐かぜ【雨風】

  1. 〘 名詞 〙 雨が降りだしそうな、湿気を含んだ風。また、雨を伴って吹く風。
    1. [初出の実例]「藤の裏葉〈略〉あま風 雨気の風也」(出典:源氏千鳥抄(1388か))

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