白兎村(読み)しろさぎむら

日本歴史地名大系 「白兎村」の解説

白兎村
しろさぎむら

[現在地名]長井市白兎

五十川いかがわ村の北、最上川左岸に位置し、北は高玉たかだま(現西置賜郡白鷹町)。シロウサギとも称した。大永二年(一五二二)三月一九日の伊達稙宗安堵状(高成田文書)に「下長井之庄白菟郷」とみえ、郷内の「窪之在家」のうち「彦右衛門之後四百苅、林のこし三百苅、并居屋敷」などが松岡土佐の娘に安堵された。同五年八月六日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)によると、大橋新兵衛より買った白菟しろさぎ郷内の「南□窪の在家」のうち合せて七〇〇文の地が下長井先達の「(大カ)蔵卿」に安堵されている。同八年一二月晦日の伊達稙宗安堵状(高成田文書)によると、「しろうさき」郷内の「とかくし」在家一宇が舟生右馬助の妻に安堵された。天文七年(一五三八)の段銭古帳では本段銭二〇貫文、うち四貫文は御中館分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android