紅花(読み)コウカ

  • こうか ‥クヮ
  • こうか〔クワ〕
  • べにのはな
  • べにばな
  • ベニノハナ)
  • 紅花 (ベニバナ)
  • 紅花 (ベニバナ・アカバナ

デジタル大辞泉の解説

赤い色の花。
ベニバナの花を乾燥させたもの。漢方で、腹痛月経不順・浄血などに用いる。
キク科の越年草。高さ約1メートル。葉は堅くてぎざぎざがあり、互生する。夏、アザミに似た頭状花が咲き、鮮黄色から赤色に変わる。花を乾かしたものを花(こうか)といい婦人薬とし、また口紅や染料の紅を作り、種子からは食用油をとる。エジプトの原産で、日本では山形が主産地。すえつむはな。くれのあい。べにのはな。サフラワー 夏》「手を戦(そよ)がせて―を摘む娘かな/憲吉」

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。キク科ベニバナ管状花(かんじょうか)を乾燥させたもの。血行促進、血圧降下、通経(つうけい)などの作用がある。月経痛月経不順に効く折衝飲(せっしょういん)月経困難更年期障害高血圧に効く通導散(つうどうさん)などに含まれる。

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大辞林 第三版の解説

紅色の花。
ベニバナ。また、その花を陰干しにしたもの。生薬や食紅とする。
キク科の越年草。エジプト原産。高さ約1メートル。葉は硬く、縁にとげがある。夏、枝上にアザミに似た黄赤色の頭花をつける。花びらを紅色の染料とし、また婦人病一般に薬用とする。種子からは良質の油(ベニバナ油)が得られる。紅べに。古名、末摘花すえつむはな・呉くれの藍。 紅の花[季] 夏。まゆはきを俤にして紅の花/芭蕉

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 赤い色の花。また、紅色をしたものの形容にも用いる。
※文華秀麗集(818)下・観闘百草簡明執〈滋野貞主〉「紅花緑樹煙霞処。弱体行疲園逕遐」
※源平盛衰記(14C前)二八「飄颻(へうよう)する事、紅花(コウクヮ)の旋風に翻(ひるがへ)るに似たり」 〔郭璞‐塩池賦〕
② 「べにばな(紅花)」の漢名。〔俳諧・季引席用集(1818)〕
③ ベニバナの花弁からとった顔料。染料や化粧用のべに、食紅の原料となる。
※浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)三熊野「是こそはそのはじめ白粉(はくふん)紅花(カウク)に粧ひし」
④ ベニバナの花冠を乾燥したもの。漢方で、通経剤として珍重される。〔宋史‐地理志五・利州路・興元府〕
〘名〙 =べにばな(紅花)《季・夏》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
〘名〙 キク科の一年草。原産地はエチオピアもしくはアフガニスタンの山地とされ、主にインド、中国、南ヨーロッパなどで栽培。日本でも山形県などで栽培されている。高さ〇・三~一メートル。葉は広披針形、縁が鋭く切れ込みその先端はとげ状になる。夏、枝先にアザミに似た紅黄色の頭花が咲く。小花はすべて管状花。果実は楕円形で白い。若い茎・葉は食べられる。古くは花から黄色や紅色の染料をつくった。また漢方では通経・腫瘍(しゅよう)の薬に用いた。べにのはな。すえつむはな。くれのあい。《季・夏》
※小右記‐長保元年(999)八月六日「佐渡守致信献桑糸十疋、紅花二千枚」

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世界大百科事典内の紅花の言及

【ベニバナ(紅花)】より

…とげが作業者の皮膚を刺すので,早朝まだ朝露のかわかないうちに花冠を摘む。これを陰干ししたものが生薬の紅花(こうか)で,漢方で婦人薬などに処方される。種子はやや堅い白色の殻に包まれ,ヒマワリの種子を小型にした形で,紅花油safflower oilを26~37%含む。…

※「紅花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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