日本歴史地名大系 「白楽市新田村」の解説
白楽市新田村
ばくろういちしんでんむら
白楽市村の南に位置する。「吉備温故秘録」付録は元和二年(一六一六)、鴨方領明細帳(池田家文庫)は同三年の開発新田とするが、寛永備中国絵図には記載がない。寛永二一年(一六四四)の東中新田村免状(倉敷市立中央図書館蔵)では高三四七石余、岡山藩領。慶安五年(一六五二)の西中新田村定土免状(同館蔵)では高四八〇石余、同藩領で直高四三六石余とある。宝永八年(一七一一)の丹波守様御知行高村割帳によれば、西中新田は同五年以前に同藩生坂領になったと思われ、高三三〇石余。しかし、貞享元年(一六八四)の信州様御分知御見合帳には、「白楽市東中新田 西中新田」と記載され、高八一六石余、物成三四四石余とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報