白水庄(読み)しろうずのしよう

日本歴史地名大系 「白水庄」の解説

白水庄
しろうずのしよう

現春日市域西部の上白水・下白水一帯に比定される山城石清水いわしみず八幡宮寺領の庄園。建久三年(一一九二)三月日の検校成清譲状(石清水文書/鎌倉遺文二)によれば、本領主紀太子の譲状等を添えて石清水検校成清から別当道清の室である女子紀氏に譲与された「房領陸箇所」中に「白水等庄」がみえる。同年三月観音堂領河内国甲斐かい庄と交換されたが(「石清水八幡宮祠官連署状案」同上)、白水庄など六庄と甲斐庄とを合せて紀氏へと譲与された(前掲成清譲状)。その後仁治三年(一二四二)八月日の法印房清処分状案(同文書/鎌倉遺文八)には、房清から弟法眼房誉に譲与された相伝の房領「筑前国宇美宮 陸箇庄」中に白水庄とあり、おそらく別当道清の手を経て房清へと譲られたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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