白水(読み)シロミズ

デジタル大辞泉 「白水」の意味・読み・例文・類語

しろ‐みず〔‐みづ〕【白水】

米を研ぐときに出る、白く濁った水。とぎ汁。とぎ水。

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精選版 日本国語大辞典 「白水」の意味・読み・例文・類語

はく‐すい【白水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 清く澄んだ水。心に濁りがないことにもたとえる。
    1. [初出の実例]「晴の後の青山は牖に臨んで近し 雨の初めの白水は門に入りて流る〈都良香〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公二四年〕
  3. 雪や雨をいう、盗人・てきや仲間の隠語。〔日本隠語集(1892)〕
    1. [初出の実例]「ハクスイ(雪)がバレて(降って)来た」(出典:いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉三)

しろ‐みず‥みづ【白水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 白く濁った水。特に、米をといだときに出る白い濁った水。米のとぎ汁。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「沐は米の汁白水の事ぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)三)
  3. 濁酒の異称。
    1. [初出の実例]「のめ共へらぬ白みつのあじわい」(出典:浮世草子・関東名残の袂(1708)二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白水」の意味・わかりやすい解説

白水
はくすい

熊本県東部、阿蘇(あそ)郡にあった旧村名(白水村(むら))。現在は南阿蘇村の東部を占める。2005年(平成17)に久木野(くぎの)村、長陽(ちょうよう)村と合併して南阿蘇村となった。肥後(ひご)台地・熊本平野を潤す白川水源の地で、白水の名もそれによるという。旧村域は阿蘇中央火口丘と阿蘇南外輪山との間にある旧火口原、いわゆる阿蘇南郷谷のほぼ中央に位置し、北半は洪積世(更新世)末期の火山噴出物からなる阿蘇中央火口丘の南斜面、南半は火口原沖積層からなるカルデラ低地からなり、土地利用も際だった対照をなす。すなわち北半域は採草地・放牧地がほとんどであるのに対し、南半域は田畑地だけでなく、国道325号ならびに南阿蘇鉄道も東西方向に走って、中枢域をなしている。産業の中心は久しく米麦・トウモロコシなどの穀類栽培と和牛飼育とであったが、昭和50年代前半からトマト、メロンなどの栽培も盛んである。また過疎対策として推し進めた工場誘致や阿蘇登山道路(阿蘇パノラマライン)の建設は、電気・輸送機械・縫製などの工場や観光客をそれぞれに呼び込み、第二次、第三次産業人口の増大に寄与している。

[山口守人]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白水」の意味・わかりやすい解説

白水
はくすい

熊本県北東部,南阿蘇村東部の旧村域。阿蘇山の火口原である南郷谷にある。 1889年白川村,吉田村,両併村,一関村,中松村の5村が合体して白水村が発足。 2005年久木野村,長陽村と合体し南阿蘇村となる。白川沿いの平地を中心に,米,タバコ飼料作物を産し,肉牛の飼育が行なわれる。近年はトマト,メロンなどの栽培も盛ん。白川水源名水百選の一つ。全域阿蘇くじゅう国立公園に属する。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「白水」の解説

はくすい【白水】

熊本の米焼酎。割り水に南阿蘇・白川水源の水を使う。原料は米、米麹。アルコール度数25%。ほかに麦焼酎もある。製造元の「キリンビール八代不知火蔵」は平成18年(2006)竣工。所在地は八代市三楽町。

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改訂新版 世界大百科事典 「白水」の意味・わかりやすい解説

白水 (はくすい)

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デジタル大辞泉プラス 「白水」の解説

白水

キリンビールが販売する単式蒸留焼酎(乙類焼酎)のブランド名。南阿蘇・白川水源の水で割り水した本格焼酎で麦焼酎、米焼酎などがある。

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