日本大百科全書(ニッポニカ) 「白血球像」の意味・わかりやすい解説 白血球像はっけっきゅうぞう 血液中の白血球の量的・質的所見をまとめて記載したもの。ただし通例はヘモグラムとも呼び慣らされ、白血球の種類を百分比で表したものをさしている。血液をスライドガラス上に薄く引き伸ばして乾燥し、エタノールで固定してからギムザ染色を行い、顕微鏡下で、次々と現れる白血球を100~200個について分類する。また、これを利用して、白血球数から各白血球の絶対数を知ることができる。白血球はいろいろの病気で変化するが、どの種類の白血球が変化しているかを知るために、白血球像はたいせつなものである。[伊藤健次郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例