皮屋(読み)カワヤ

デジタル大辞泉 「皮屋」の意味・読み・例文・類語

かわ‐や〔かは‐〕【皮屋】

獣皮加工・細工する職業の人。また、獣皮やその加工品を売る店。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「皮屋」の意味・読み・例文・類語

かわ‐やかは‥【皮屋・革屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 獣皮をはぎ、種々に加工・細工したり、また、その加工品を売ったりすることを職業とした人。また、その家。かわづくり。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 主として肥料市場で、包装仕事に従事する人夫をさしていった語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の皮屋の言及

【皮∥革】より

… 荘園制のもとでは,従来の官営工房から流出した技術者たちがその技能をもって荘園領主に抱えられたり,技能を受けついだ河原者たちが斃牛馬(たおれぎゆうば)の解体処理を生業の一環としたりして,皮革生産が行われ,高まる需要に応じていた。また,皮革の直接生産者から製品を集め,それを用途に応じて適当に裁断したものを商う切革(きりかわ)(切皮)職人の同業組織である切革座(きりかわのざ)も12世紀なかばの京都で出現し,後世の皮屋・切革屋の源流をなした。皮革の直接生産者は,狩猟民・山人を含めて多様であったとみられるが,その主たる部分は賤民的存在の人々で,社会的地位はきわめて低かったと推察される。…

※「皮屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android