盆を覆すような雨(読み)ぼんをくつがえすようなあめ

故事成語を知る辞典 「盆を覆すような雨」の解説

盆を覆すような雨

激しい勢いで降る雨のたとえ。

[使用例] 夜に入ってから、間もなく雨戸を打つ雨の音が、ボツリポツリと聞え出したかと思うと、それが忽たちまち盆を覆すような大雨となってしまった[菊池寛*真珠夫人|1920]

[由来] 八世紀、唐王朝の時代の中国の詩人、杜と甫ほの詩の一節から。「白はく帝てい城じょう中、雲は門を出いで、白帝城下、雨は盆を翻ひるがえす(白帝城には、門のあたりにまで雲が立ちこめていて、盆をひっくり返したような雨が降っている)」とあります。「白帝城」とは、現在の重慶市にあった砦の名前。「盆」とは、大きな洗面器のような容器を指します。

[解説] 「バケツをひっくり返したような雨」という言い方は、この故事成語を現代風にアレンジしたものかと思われます。

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