バケツ(読み)ばけつ(その他表記)bucket

翻訳|bucket

精選版 日本国語大辞典 「バケツ」の意味・読み・例文・類語

バケツ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bucket ) 水などを入れるつる付きの容器多くは下すぼまりの桶状で、金属合成樹脂帆布などでつくられる。バケット
    1. [初出の実例]「僕等が左手に大きなばけつを提げ」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バケツ」の意味・わかりやすい解説

バケツ
ばけつ
bucket
pail

水を汲(く)んだり運んだりするための容器。木製の飼い葉桶(おけ)などがその原型といわれる。西洋においても同様で、水汲み用、飼い葉桶用に使用されていた。その後ブリキ製となり、これが明治時代に日本に持ち込まれたといわれるが、現在はJIS(ジス)規格が適用され、掃除用、洗濯用、消火用、飲料水用、浴室用などのほか、ごみ入れ、米入れ、手芸品入れなど、多用途容器として使用されている。容量は5~45リットルぐらいまであり、材質も従来の金属製にかわって、合成樹脂製のバケツなどが大部分を占めている。合成樹脂製は軽くて腐食せず、耐久性があるという利点はあるが、汚れがつきやすい、傷がつく、割れやすいという欠点がある。形は丸形、角形があり、掃除用には10~12リットルくらいの蓋(ふた)なし丸形が使いやすい。またモップなどをゆすぐのに使いやすいのは角形で、部屋の隅にもきちんと納まって、かたづけやすい。蓋付きは飲料水用、ごみ入れ、米入れなどに使われる。

[阿部絢子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android