大雨(読み)オオアメ

デジタル大辞泉 「大雨」の意味・読み・例文・類語


ひ‐さめ【大雨/甚雨】

おおあめ。ひどい雨。
大風―に避らず」〈武烈紀〉

たい‐う【大雨】

おおあめ。豪雨。

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精選版 日本国語大辞典 「大雨」の意味・読み・例文・類語

たい‐う【大雨】

  1. 〘 名詞 〙 ひどく降る雨。豪雨。おおあめ。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「Procellosus〈略〉タイフウ、taivno(タイウノ) シゲキ トコロ、または taiv(タイウ) ヲ シゲク サスル モノ」(出典:羅葡日辞書(1595))
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐隠公九年〕

ひため【大雨】

  1. 〘 名詞 〙ひちさめ(大雨)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「復大雨(ひさめ)(〈別訓〉ヒタメ 私)、狭穂より、発(ふ)り来(き)て」(出典:日本書紀(720)垂仁五年一〇月(北野本訓))

ひ‐さめ【大雨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひちさめ」の変化した語。「ひっさめ」の促音の無表記形か ) =ひちさめ(大雨)
    1. [初出の実例]「大風甚雨(ヒサメ)に避らず」(出典:日本書紀(720)武烈八年三月(図書寮本訓))

ひち‐さめ【大雨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひち」は「ひつ(漬)」の連用形か。「ひぢさめ」とも ) びっしょり濡れる雨。おおあめ。また、冷たい雨。ひさめ。ひため。
    1. [初出の実例]「雷鳴り大雨(ヒチサメふ)る」(出典:日本書紀(720)崇峻即位前(図書寮本訓))

おお‐あめおほ‥【大雨】

  1. 〘 名詞 〙 ひどく大量に降る雨。豪雨。「大雨洪水注意報」
    1. [初出の実例]「おほあめのあした、宵はいかがと宮よりある御返事」(出典:和泉式部集(11C中)上)

ひじ‐さめひぢ‥【大雨】

  1. 〘 名詞 〙ひちさめ(大雨)

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普及版 字通 「大雨」の読み・字形・画数・意味

【大雨】たいう

豪雨。

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