益無い(読み)ヤクナイ

デジタル大辞泉 「益無い」の意味・読み・例文・類語

やく‐な・い【益無い】

[形][文]やくな・し[ク]
かいがない。無益である。つまらない。
「後に遺して面倒こそあれ―・いこと」〈露伴五重塔
困ったことである。
「御気色かはりて、―・しとおぼしたるに」〈大鏡・道長上〉

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精選版 日本国語大辞典 「益無い」の意味・読み・例文・類語

やく‐な・い【益無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]やくな・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. かいがない。むだである。不用である。
    1. [初出の実例]「楽はげにおもしろく、をかしき事にこそあれど、後の世まで御身にやくなし」(出典:落窪物語(10C後)三)
  3. 困ったことである。
    1. [初出の実例]「御けしきかはりてやくなしとおぼしたるに」(出典:大鏡(12C前)五)

益無いの派生語

やくな‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

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