接辞を添加することによって形成された語。既存の語を二つ(以上)結合することによってつくられる複合語とともに、合成語の下位区分をなす。派生語と複合語は、本来共通の性格をもっているので、厳密には区別できない場合がある。たとえば、「母屋(おもや)」「一軒屋」の「屋」、助数詞として用いられたときの「箱」「本」「皿」などについては、既存の語と認めるべきか、接辞と認めるべきか、意見の分かれるところである。接辞が添加される要素(語基)には2種類あり、(1)それ自体が独立して用いられるもの(非生産的、子供たち)、(2)それ自体が独立して用いられることのないもの(おとうさん、八百屋)がある。英語にも同様の区別があり、(1)enlarge, active、(2)conceive, deceiveのような例がある。(1)を二次派生語、(2)を一次派生語とよび、狭義の派生語は(1)のみをさす。語基と派生語との間の品詞の変化については、「接尾語」の項を参照されたい。
[杉浦茂夫]
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…英語fresh‐ness,nois‐yも,‐ness(名詞を作る),‐y(形容詞を作る)という接尾辞を付して派生されている。英語progressは,もとラテン語pro‐(〈前ヘ〉)+gress(〈行くこと〉)からであるが,今日では派生語と見ず1語と見るべきであろう。それに対してpro‐American(〈親米の〉)においては,pro‐が今日なお造語力をもつ接頭辞であるため,派生語である。…
…接頭語をつけると,もとの単語は独立性を失い,連声(れんじよう)が行われることもあり,アクセントが変わることが多い。結合してできた語形,派生語は,まったく1個の単語として働き,その品詞性はもとの単語に従う。接頭語には,カ細(ぼそ)い,ヒ弱い(カタカナで示される部分が接頭語。…
…それ自身は単独で用いられず,常に他の単語(または単語の中心的意味を負う部分)の後に結合して,いろいろの意味を添える。接尾語の結合した語形を,単語と単語の結合である複合語に対して派生語とよぶ。派生語はアクセントでも文構成上の資格でも,まったく1個の単語と同じ働きをし,その品詞性は接尾語が決定する。…
※「派生語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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