精選版 日本国語大辞典 「目当」の意味・読み・例文・類語
め‐あて【目当】
- 〘 名詞 〙
- ① 目標とする物や場所。目をつけて見るところ。目じるし。ねらい。まと。
- [初出の実例]「雁かへる嶺のつづきをめあてにて行手もはやく跡消えにけり」(出典:桜井基佐集(1509頃)雑)
- ② 心の中でめざしていること。心づもり。あてど。目的。
- [初出の実例]「御教の束ねとして、此御辞を示し給へば、是を修善の目宛と用ひ」(出典:ぎやどぺかどる(1599)下)
- ③ 物事を行なう場合などの基準、手本など。見当。
- ④ 近世の貸借契約の一つである書入(かきいれ)③の抵当。引当(ひきあて)。
- [初出の実例]「同目当一札事。一、金百両也〈略〉万一払滞候はば、別紙引当之家屋舗不レ残、貴殿方に相渡可申候。〈略〉依而引当一札如レ件」(出典:証文案書‐文政六年(1823)江戸板)
- ⑤ 鳥銃のねらいを定めるための突起物。照星(しょうせい)。