目映・眩・羞明(読み)まばゆい

精選版 日本国語大辞典 「目映・眩・羞明」の意味・読み・例文・類語

ま‐ばゆ・い【目映・眩・羞明】

〘形口〙 まばゆ・し 〘形ク〙 (「ま(目)はゆ(映)し」の意)
① 強い光がはげしく目を射して、まともに見られない。まぶしい。
※中務集(989頃)「つつめどもほたにひとめのしげきよにあけばひかげのまばゆからまし」
② あまりにきらびやかで、まぶしく感じられるほどである。まぶしいほどすばらしい。光り輝くほど美しい
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「あたり光り輝きて、見る人まばゆきまでみゆ」
人目に、至らぬ点などがあらわになってひどく気おくれがする。まともに顔をあげていられぬほど恥ずかしい。また、すばらしいものに対して気がひける。及ばない。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「女は、としごろにいみじうやつれぬらんと思ふに、いとまばゆきまではづかしきに」
④ あまりに度がすぎていて、思わず顔をそむけたくなる。目をそらしたくなる。まともに相手になっていられない。
源氏(1001‐14頃)帚木少しまばゆく、えんに好ましき事は目につかぬ所あるに」
まばゆ‐が・る
〘自ラ五(四)〙
まばゆ‐げ
〘形動〙
まばゆ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報