直差(読み)たださす

精選版 日本国語大辞典 「直差」の意味・読み・例文・類語

ただ‐さ・す【直差】

〘自サ四〙 日光が直接に照らす。直射する。
古事記(712)上(延佳本訓)「朝日の直刺(タダサス)国、夕日日照(ひて)る国なり」
[補注]用例箇所は、真福寺本系では「真刺」となっており「まさす」と訓んだものと考えられる。兼永本系で「直刺」となっているが、兼永本訓などは「たださし」である。

じき‐さし ヂキ‥【直差】

〘名〙 江戸初期、旗本御家人が直接、浅草米蔵から、切米(きりまい)扶持米)を受け取ったこと。のちには札差が切米の受取役となった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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