相並(読み)あいならぶ

精選版 日本国語大辞典 「相並」の意味・読み・例文・類語

あい‐なら・ぶ あひ‥【相並】

(「あい」は接頭語)
[1] 〘自バ五(四)〙 いっしょに並ぶ。
※米沢本沙石集(1283)五本「一つの調子を本として楽を奏する時は、余の四の音は助けとして、自(おのづから)調子の能無し。つかさどり互に助けてあひならはす」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「寒月君と東風君が相(アヒ)ならんで」
[2] 〘他バ下二〙 いっしょに並べる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「彼の奇異譚と相(アヒ)ならべて世に発行することとはなりけん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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