相賀館跡(読み)あいがたてあと

日本歴史地名大系 「相賀館跡」の解説

相賀館跡
あいがたてあと

[現在地名]日立市相賀町 初崎

海に臨む初崎はつざきの崖上にあったが、現在は跡形もない。規模は「水府志料」に東西五四間・南北四二間とあり、「水戸領地理誌」「新編常陸国誌」に延徳年間(一四八九―九二)滑川なめかわ小幡おばた館に居住した小野崎直通が天文一四年(一五四五)頃移住し、「七十貫ヲ食ム」とある。直通の世系は「新編常陸国誌」に「小野崎憲通ノ二子又三郎直通〔戸村本、秋山本系図〕又三郎兵衛兵庫介ト称ス〔秋山本系図〕筑後守タリ、相賀ニ居リ、(中略)朝通ノ二子通行ヲ養テ嗣トス、新三郎宮内大輔ト称ス〔秋山本系図〕摂津守タリ〔喜内本、秋山本、小野崎系図〕、(中略)其子通孝又三郎兵庫介ト云、三子アリ、通清、通久、通治ト曰フ、通清三郎兵衛ト称ス〔系図〕」と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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