真個・真箇(読み)しんこ

精選版 日本国語大辞典 「真個・真箇」の意味・読み・例文・類語

しん‐こ【真個・真箇】

[1] 〘名〙 (形動ナリ・タリ) まことであること。事実であること。虚偽のないこと。また、そのさま。真正しんか。
正法眼蔵(1231‐53)説心説性「このゆゑにきほふて五宗の宗を立し、あやまりて言句の句にとどこほれるは、真箇仏祖怨家(をんけ)なり」
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二五「而して真箇たる青雲の志を得れば、賢愚共に之を敬愛せざるはなし」
[2] 〘副〙 まことに。実に。はたして。
※正法眼蔵(1231‐53)坐禅儀「なんぢ師眼いまだ参開せず、真箇なんぢ見処不円なり」 〔許月卿‐京城看月詩〕

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