真木痴囊(読み)マキ チノウ

20世紀日本人名事典 「真木痴囊」の解説

真木 痴囊
マキ チノウ

明治・大正期の狂詩家,戯文家



生年
嘉永6年(1853年)

没年
大正14(1925)年4月12日

出生地
安芸国(広島県)

本名
真木 幹之助

経歴
明治14年「団団珍聞」に入社、狂詩の評を担当、傍ら同紙の「茶説」に筆をとった。狂詩も平仄が正しくなくてはならぬという主張のもとに紙面を改良し、多くの投書家を養成した。26年関槎盆が首唱した狂詩会飲仙会に参加。主な作品に「狂詩語砕錦」「狂詩眼」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の真木痴囊の言及

【狂詩】より

…南畝,銅脈以後の作者としては,京都の中島棕隠(そういん)と江戸の植木玉厓(ぎよくがい)が名高い。明治に入っても10年代までは,狂詩の専門雑誌が刊行され,成島柳北(なるしまりゆうほく),真木痴囊(まきちのう)らのすぐれた作者が輩出し,江戸期に劣らない隆盛を続けたが,やがて漢文学全般の衰亡と運命を共にした。狂文【日野 竜夫】。…

※「真木痴囊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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