眼内異物
がんないいぶつ
Intraocular foreign body
(外傷)
眼の外傷により異物が眼内に飛入した場合、異物の種類、飛入した場所などにより予後が大きく違ってきます。眼内異物では、多くの症例で外傷性白内障、網膜剥離、硝子体(しょうしたい)出血、眼内炎など多くの合併症がみられます。早期発見、早期治療が視機能を保つうえで重要になります(図18)。
外傷性白内障、硝子体出血などの合併があれば自覚症状として視力の低下、眼痛などを生じますが、異物が小さい場合などは自覚症状が乏しい場合もあるので、注意が必要です。
視力・眼圧・細隙灯顕微鏡検査および詳細な眼底検査が必要です。その際、他の合併症の有無を確認して手術方法を決定します。外傷性白内障がある場合、異物除去術と同時に白内障摘出と眼内レンズ挿入術を行うこともあり、これらの検査も行うことがあります。
さらに、異物の位置を確認するため、超音波・X線・CTなどの検査も必要になります。
異物の飛入した場所により治療の方法は異なってきますが、基本的には入院して、手術で異物を摘出する必要があります。その際、白内障を合併していれば白内障摘出術、網膜剥離を合併していれば網膜復位術を併用して行います。術後は異物により感染の危険があるため、抗生物質の投与を行います。
坪田 一男, 鹿島 みのり
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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眼内異物
がんないいぶつ
intraocular foreign bodies
外界から飛んできた異物 (鉄片など) が角膜あるいは強膜を貫いて眼内に入り,残留したもの。位置により,前房内異物,水晶体内異物,硝子体内異物などに分けられる。異物が鋭く飛込んだときには,眼球壁を二重穿孔して眼窩内に出ることもある。異物の検索にはX線のほか,超音波検査や CTスキャンが行われる。異物が鉄片では眼球鉄症,銅片では眼球銅症を起し,異物とともに細菌が入れば全眼球炎を起して,いずれも放置すると失明する。細菌感染に対しては抗生物質を投与し,鉄片は磁石で摘出を試みる。ガラス片などはむりに摘出しなくともさしつかえないが,穿孔性外傷なので,外傷後3週間ないし3ヵ月で発症する交感性眼炎に注意を要する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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