着手未遂(読み)ちゃくしゅみすい

精選版 日本国語大辞典 「着手未遂」の意味・読み・例文・類語

ちゃくしゅ‐みすい【着手未遂】

  1. 〘 名詞 〙 行為者犯罪実行に着手したが、自分の意思以外の事情に妨げられ、予定した行為を終了できなかったこと。たとえば、人を殺そうとして、刀を振りおろそうとしたとたんに逮捕されてしまった場合など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の着手未遂の言及

【未遂】より

…もっとも,他方で判例は,構成要件該当行為に密接した行為の開始も着手にあたると解しているし,さらに最近では,電気商の店内に侵入したが,なるべく現金を窃取しようと思いレジスターのほうへ向かった時点で窃盗罪の着手ありとする判例も現れており,その結論は,実質的客観説とほとんど変わらないものとなっている。 次に未遂犯は,着手未遂と実行未遂に区別される。実行行為に着手したがそれを完了しなかった場合が着手未遂,実行行為を完了したが結果が発生しなかった場合が実行未遂である。…

※「着手未遂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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