矢加部村(読み)やかべむら

日本歴史地名大系 「矢加部村」の解説

矢加部村
やかべむら

[現在地名]柳川市矢加部

蒲池かまち村の東にある。三潴みづま郡に属し、南は山門やまと中矢箇部なかやかべ(現三橋町)など。戦国時代末期から近世初頭には北矢加部村ともよばれた。天正九年(一五八一)八月六日、龍造寺氏から鴨打氏に宛行われた「三潴郡蒲池之内、北矢ク郡(ケ部)」二九町一反は当地と考えられる(「龍造寺隆信知行宛行状」小城藩士佐嘉差出古文書写/佐賀県史料集成二六)。同一五年立花統虎(のち宗茂)は、小野和泉守(鎮幸)を蒲池城勤番に命じ、同年八月一一日「北やかへ」二四町二反一丈中を含む一一三町を宛行った(「立花統虎坪付写」小野家文書)。文禄四年(一五九五)の知行方目録には「北やかへ村」とあり、高三八九石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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