矢壺・矢籠・尻籠(読み)しこ

精選版 日本国語大辞典 「矢壺・矢籠・尻籠」の意味・読み・例文・類語

し‐こ【矢壺・矢籠・尻籠】

〘名〙
狩猟軍陣に用いる矢の容器の一つ。ツヅラフジの蔓や竹で編んだ狩箙(かりえびら)一種。〔名語記(1275)〕
太平記(14C後)二六「人の解捨たる箙竹(えびら)尻籠(シコ)(やなぐひ)を」
江戸時代、飾りとして端手(はたて)を長く組み違えて作った塗箙(ぬりえびら)の一種。
※雑俳・住吉おどり(1696)「はっておく・尻籠の矢そへて棟の弓」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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