端手(読み)ハタデ

デジタル大辞泉 「端手」の意味・読み・例文・類語

はた‐で【端手】

建物の端の張り出している部分。軒、または腕木か。
大宮をとつ―隅傾けり」〈・下・歌謡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「端手」の意味・読み・例文・類語

はた‐で【端手】

〘名〙 (「で」は、その方向の意) はじの方。また、その部分。
(イ) 建物の端に張り出している部分。軒先や腕木などをいうか。
古事記(712)下・歌謡「大宮の 彼(をと)つ波多伝(ハタデ) 隅傾けり」
(ロ) (鰭手) 魚のひれ。また、そのあたり。
※古事記(712)下・歌謡「遊び来る 鮪(しび)が波多伝(ハタデ)に 妻立てり見ゆ」

はた‐て【端手】

〘名〙 箙(えびら)の部分の名。鏃(やじり)をさし込む方立(ほうだて)に添えて、矢柄を寄せかける枠(わく)の部分をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報