矢村(読み)やむら

日本歴史地名大系 「矢村」の解説

矢村
やむら

[現在地名]大野市矢

赤根あかね川左岸の山麓にあり、南は西市にしいち村。天文八年(一五三九)一〇月一八日の平泉寺賢聖院々領所々目録(平泉寺文書)に村名がみえる。永禄一一年(一五六八)六月二日の高村存秀当知行目録(同文書)には「弐石所 有坪矢村前大道之南在之 矢村百姓売地」とある。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に高一一一一・二一八石とあり、正保郷帳によれば田方九六九石余・畠方一四一石余。文政六年(一八二三)一〇月の郷中家数人別仕出帳(「越前宗門帳」所収)によれば家数は高持三三・水呑一二・寺一、人数二三四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報