御茶(読み)オチャ

デジタル大辞泉 「御茶」の意味・読み・例文・類語

お‐ちゃ【御茶】

」の美化語
仕事合間の小休憩。「そろそろお茶にしよう」
茶の湯。「お茶を習う」
[類語]茶道茶の湯野点点茶茶会

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御茶」の意味・読み・例文・類語

お‐ちゃ【御茶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 「ちゃ(茶)」を丁寧にいう語。
    1. [初出の実例]「御ちや百ふくろもちてまいる」(出典:御湯殿上日記‐文明九年(1477)正月二〇日)
  3. 茶の湯。
    1. [初出の実例]「御さひしきとて御むろなしまいらせらるる。御ちゃ、御かきあり」(出典:御湯殿上日記‐文明一八年(1486)二月二三日)
  4. 仕事の途中でする小休憩。この時、茶や菓子などを飲食することによる。「お茶にする」
    1. [初出の実例]「今しも大サロンで長講一席を済ませ、別室でお茶(チャ)になって」(出典:ホルモン綺談(1936)〈獅子文六〉)
  5. 遊里で男女の交合や女陰をいう。また、男色についてもいう。おちゃつぼ。
    1. [初出の実例]「但し口もと并に様子わろし。お茶のあたり不掃地なり」(出典:評判記・嶋原集(1655)松之部)
  6. その場をつくろうこと。→お茶を濁す
    1. [初出の実例]「ひっきゃう鬼神のおとたへて、鬼ざんまいのおちゃゆへに、からだがなやみ候ぞや」(出典:浄瑠璃・金平太平記(演劇博物館蔵本)(1711‐25頃)一)
  7. ばかにしてからかうこと。ちゃかすこと。
    1. [初出の実例]「しっかい身共をは今お江戸ではやるおちゃとやらにしおる」(出典:洒落本・婦美車紫(1774)夜中口舌)
  8. おちゃひき(御茶挽)」の略。
    1. [初出の実例]「つねのもん日でもおちゃでいますれば、うきもつらきもとどめる事でござんす」(出典:評判記・難波鉦(1680)一)

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