矢種(読み)ヤダネ

デジタル大辞泉 「矢種」の意味・読み・例文・類語

や‐だね【矢種】

えびらなどに入れて身につけている矢。
「―のある程こそ防ぎけれ」〈平家・八〉
矢。
「飛び来る―を受け流し」〈浄・鎌田兵衛〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「矢種」の意味・読み・例文・類語

や‐だね【矢種】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (えびら)などに入れて用意している矢。射るべく用意している矢の全部
    1. [初出の実例]「矢種は皆射尽して、太刀を抜て真向にあて」(出典:保元物語(1220頃か)中)
  3. 矢のこと。
    1. [初出の実例]「飛来る矢だねを受け流し」(出典:浄瑠璃・鎌田兵衛名所盃(1711頃)上)

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