石心(読み)セキシン

デジタル大辞泉 「石心」の意味・読み・例文・類語

せき‐しん【石心】

石のように堅くてくずれない心。「石心鉄肝」
まろばし難き―も」〈染崎延房・近世紀聞〉
石のように冷たい心。「石心木腸」

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精選版 日本国語大辞典 「石心」の意味・読み・例文・類語

せき‐しん【石心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 石のように堅固で、簡単には曲げない志。
    1. [初出の実例]「猶石心鉄肝たゆむ事なかれ」(出典:俳諧・刷毛序(1706))
  3. 石のように冷たい心。
    1. [初出の実例]「遂に石心(セキシン)木腸なる井上与重の如きをして、物や思ふと問はしむる迄に至ったのだ」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉五)

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普及版 字通 「石心」の読み・字形・画数・意味

【石心】せきしん

石のように冷徹堅固な心。唐・皮日休〔桃花の賦の序〕余嘗(かつ)て宋廣の相爲る、貞勁質、剛態毅なるをふ。疑ふらくは其の鐵腸石心、婉媚(ゑんび)の辭を吐くを解せざらんと。然れども其のを睹(み)るに、の賦り。(ふえん)、南徐(陵)・(信)の體を得たり。殊(こと)に其の人と爲りにせず。

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